どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん(@tsumitate_nisan)」です。
ブログに遊びにきていただきありがとうございます。
現在「つみたてNISA」に引き続き、「NISA」で投資信託をこつこつ積み立てつつ、2020年より「高配当・優待・増配株」を中心に日本株のポートフォリオを組んでいます。
今回は個人的な優待株投資の【裏技】として運用している方法を紹介したいと思います。
それでは早速、本題へ入っていきたいと思います。
【前提①】優待条件の株数まで集めるのが大変
まずは前提①です。100株を集めるのは普通の金銭感覚だとめちゃくちゃ大変です。少なくとも数万円~数十万円もしますからね。ずっと大型家電を買い続けるようなもんです(笑)
私もこの世界にきて5年以上経つので株式に躊躇なく入金している時点で株式に対する金銭感覚としてはもう普通の人の金銭感覚とは違うのかもしれませんが、それでも100株の株式を買うのは「大変だなぁ」、「勇気がいるなぁ」と思う気持ちは恐らく変わらないでしょう。
そう、私もお金のリミッターがなければ様々な優待が欲しいし、集めたい。けどそれを直ぐに実現できるだけのお金がないのです。私の給与収入は平均より多い訳でも、大きな副収入があるわけでもないからですね。(今は配当が育ってきているので、後者については少しずつ改善はされてきています。)
仮にそれがすぐに実行できるなら「それって、もうお金持ちなんじゃないか」と言う「卵が先か鶏が先か」のようなお話になってくるかと思います。卵だけにエッグいお金持ちなら実現できるかもしれませんが、「お金持ちになるために現時点でめちゃくちゃ入金できるならそれってもうお金持ちじゃん」ということですね。
私の悪い癖です。話が逸れました(笑)私も節約を徹底し、今はある程度の配当が入ってきてくれることで昔よりは株式を買い易い環境になってきてはいますが、無論、欲しい株をすべて買うことはできません。株を購入する際には自分の中での優先順位をつけていく必要があります。「あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい」は恐らく永遠のテーマなんだと思います。
これまでの流れで何が言いたいかというと、欲しい株が色々とあっても金銭的な制約によってその全てを買うことはできない。例えば株主優待でも長期保有要件のある企業であれば優待条件まで集めるのに時間がかかればその分、長期優待条件を達成するタイムロスが生じてしまうよねというお話が今回のミソであり前提①になります。
【前提②】優待株には長期保有要件があるものがある
先の前提①を共感していただいたという前提で話を進めます(笑)共感してくれましたか? 次に前提②です。株主優待のある銘柄には様々なものがあります。その中でも個人的に好みの銘柄は「配当も長期で増配傾向かつ長く持つ程優待利回りも上がる銘柄群」になります。つまり長く持つほど配当も優待もパワーアップするという複利のダブルアクセル全開の銘柄群がお好みなのです。
そして今回のミソ②なのですが、株主優待の長期保有の要件は、実のところ一定で定まっているものではなく、企業によって方針が様々なのです。
例えば「株主番号+優待条件以上の株数の保有」が絶対条件な企業(正統派タイプ)、さらに細かく優待権利月以外にも保有株数と保有期間が満たされているがしっかり監視する企業(委員長タイプ)、また監視するタイミングを教えてくれない企業(抜き打ち検査タイプ)、そして単純に株主番号だけで長期保有期間として換算してくれる企業(寛容タイプ)などがあります。
例えば同業種で【9434】ソフトバンクと【9433】KDDIを事例にみてみましょう。
ソフトバンクは優待権利を得るためには100株必要です。そして保有株数に到達した年から保有年数が適用されます。例えば2020年4月に1株を保有し、2024年5月に100株集めた場合は2025年3月権利は「1年未満」=優待が貰えないという判定になります。何故なら100株以上かつ1年以上という長期保有要件があるからですね。(ソフトバンクは10分割しているので正確には1株は10株になっていて、9株(90株)買い増し終わったタイミングが2024年5月の場合という事になります。)

一方のKDDIは株主優待を得るためには200株必要です。(2分割しているので5年前は100株)2020年4月当時に1株保有していれば2株になっています。例えば、2020年にKDDIを1株保有し、そのまま買い増しを続けて2024年5月に200株に到達した場合には多くの銘柄であればソフトバンクのように条件の株数を集めきったタイミングから(2025年を初年度として)保有年数が計算されます。
しかしKDDIは株主番号で長期保有の年数を計算するので2020年2月に1株保有し、200株集めきったタイミングが2024年5月だったとすると2025年3月時点で「5年以上長期保有した株主」として3000円相当の優待をいただくことができるのです((“Q(・ω・*)♪

また判定基準としてはNTTもKDDIと同様であり、単元未満で買ったタイミングから長期保有年数をカウントしてくれて、それは企業のQAにも明記されています。

| NTT | KDDI | ソフトバンク | |
| 1株目の購入時期 | 2020年2月 | 2020年2月 | 2020年2月 |
| 優待条件到達時期 | 2025年5月 | 2025年5月 | 2025年5月 |
| 優待条件 | 2020年2月~ | 2020年2月~ | 2025年5月~ |
この例からもわかるように企業によって優待の長期保有要件は異なるということです。
この点に着目した投資戦略が今回の【秘伝】「【つみたて流】じっくり育てる少額超分散優待投資戦術」です。私は候補銘柄の中でも1株でも長期保有要件を満たしてくれる銘柄(上記の例であればNTTやKDDI)に先回りで1株種蒔きをしておくことで時間を味方に長期保有条件を満たすことを実行しています。
こうすることで下がった時にも買い向かい易く、保有年数も1株と少額から稼ぐことができるので時間を味方に集めながらタイムロスなくPFの苗木を育てていくことができます。
特に私のように入金力が少なく、単元化まで時間を要する場合にも効率的で有効な投資手法と考えています。

そして今回はそのような企業群(寛容タイプ)の一覧をまとめておきました。
月別の長期で育てる優待株リスト
それでは早速月別の「長期で育てられる優待株リスト」を紹介したいと思いますが、その前に注意点をいくつかおいて置きますね。ご一読の上で、あくまで参考程度にしていただき、その先の分析や判断、業績や優待内容はご自身で調べた上で検討いただけますと幸いです。
一. 長期保有条件(判定条件)は企業の判断で将来的に変わる可能性がある。
一. 条件的に行けそうでも長期認定されないケースもある。(絶対ではない)
一. 配当のない銘柄もピックアップしているので、きちんと調べてから投資判断を。
一. 株数の記載がないものは100株の優待内容である。
一. 🌱マークは私が1株で様子を見ながら長期保有要件を育てている銘柄、🌳は現時点で既に単元化が完了した銘柄である。(●年は自身が種蒔きした年)
一. 全ての銘柄の優待詳細を書くと労力によって私が死んでしまうので(←)気になる銘柄は調べてみてください!(笑)🌱と🌳の詳細は私のサービスです!(笑)
【1月】
🌱【3246】コーセーアールイー(2023年~)
(1年以上でQUOカード500円相当)
・【8142】トーホー
(拡充は200株以上~)
【2月】
・【2687】シー・ヴイ・エス・ベイエリア
・【2798】ワイズテーブルコーポレーション
🌱【3050】DCMホールディングス(2025年~)
→【3年未満】500円相当→【3年以上】2,000円相当
・【3080】ジェーソン
🌱【3382】セブン&アイHD(2024年~)
→【3年未満】2,000円相当→【3年以上】2,500円相当
・【3391】ツルハHD
・【3543】コメダHD
🌱【8267】イオン(2021年~)
→1,000株以上かつ【3年以上】イオンギフトカード1,000円相当追加と厳しめ
【3月】
・【5204】石塚硝子(20日)
・【1431】Lib Work
🌱【1925】大和ハウス工業
→自社ポイント2,000円相当→【3年以上】4,000円相当
・【1952】新日本空調
🌱【2267】ヤクルト本社(2024年~)
→自社商品の詰め合わせ1000円相当→【3年以上】+化粧品 or 乳製品追加→【5年以上】+QUOカード(金額未定)
・【2282】日本ハム
・【2454】オールアバウト
・【2469】ヒビノ
🌳【2730】エディオン(2021年~)
→エディオンギフト3,000円相当→【1年以上】4,000円相当→【2年以上】5,000円相当→【3年以上】6,000円相当
・【2805】ヱスビー食品
・【2831】はごろもフーズ
・【2805】ヱスビー食品
☆【3002】グンゼ
🌱【3036】アルコニックス(2022年~)
1,000株:なし→【1年以上】カタログギフト16,000円相当 →【3年以上】20,000円相当と厳しめ
・【3058】三洋堂HD
・【3179】シュッピン
🌳【3512】日本フエルト(2024年~)
なし→【1年以上】QUOカード300円相当→【3年以上】600円相当
300株:なし→【1年以上】QUOカード1,000円相当→【3年以上】2,000円相当
・【3763】プロシップ
・【3865】アステリア
・【4318】クイック
・【4323】日本システム技術
・【4337】ぴあ
🌱【4526】理研ビタミン(2025年~)
→自社製品詰合せ1,000円相当→【3年以上】2,000円相当
・【4527】ロート製薬
・【4926】シーボン
🌱【5451】ヨドコウ(2024年2月~)
→500株以上:カタログギフト2,000円相当→【3年以上】4,000円相当と厳しめ
・【5929】三和HD
🌳【5949】ユニプレス(2024年1月~)
→なし→【1年以上】カタログギフト1,000円相当→【2年以上】2,000円相当→【3年以上】3,000円相当
・【5989】エイチワン
🌳【6089】ウィルグループ(2023年~)
→QUOカード500円相当→【1年以上】1,000円相当→【2年以上】1,500円相当→【3年以上】2,000円相当(2026年3月期をもって現行制度廃止OTZ)
・【6904】原田工業
・【7208】カネミツ
・【7277】TBK
🌱【7294】ヨロズ(2022年2月~)🍀
→カタログギフト1,000円相当→【1年以上】2,000円相当→【3年以上】3,000円相当
・【7475】アルビス
・【7628】オーハシテクニカ
・【7867】タカラトミー
🌳【7893】プロネクサス(2021年~)
→QUOカード500円相当【1年以上】1,000円相当→【3年以上】1,500円相当→【5年以上】2,000円相当→【10年以上】3,000円相当
🌱【8005】スクロール(2022年~)
→300株以上:株主優待特典3,000円相当→【1年以上】4,500円相当→【2年以上】6,000円相当→【3年以上】7,500円相当
・【8081】カナデン
🌳【8282】ケーズHD(2023年~)
→買物優待券1,000円相当→【1年以上】2,000円相当
・【8424】芙蓉総合リース
🌳【8801】三井不動産(2024年~)
なし→【1年以上】自社ポイント1,000円相当→【3年以上】2,000円相当(1回限り)→【5年以上】3,000円相当(1回限り)
・【9035】第一交通産業
🌳【9433】KDDI(2020年~)
200株:なし→【1年以上】カタログギフト2,000円相当→【5年以上】3,000円相当
・【9468】KADOKAWA
・【9535】広島ガス
・【9658】ビジネスブレイン太田昭和
・【9729】トーカイ
【4月】
🌱【2910】ロック・フィールド(2024年~)
→【1年以上】買い物優待券500円相当→【5年以上】1,000円相当
🌳【8917】ファースト住建(2023年~)
→【1年以上】QUOカード500円相当
【5月】
🌱【1377】サカタのタネ(2024年~)
なし→【1年以上】商品カタログ1,500円相当→【5年以上】3,000円相当
🌱【9265】ヤマシタヘルスケア(2022年~)
→QUOカード500円相当→【1年以上】1,000円相当→【3年以上】1,500円相当
【6月】
・【1431】Lib Work
・【2689】オオバヘルスケア
🌱【2811】カゴメ(2024年4月~)※長期目標:2034年6月
なし→【半年以上】自社商品詰合せ2,000円相当→【10年以上】オリジナル記念品(1回限り)
・【5589】オートサーバー
・【6278】ユニオンツール
・【7813】プラッツ
・【7936】アシックス
・【9273】コーア商事
・【9557】エアークローゼット
【7月】
・【2217】モロゾフ
【8月】
🌳【2157】コシダカHD(2024年~)
→株主優待券:2,000円相当→【3年以上保有】4,000円相当
・【2798】ワイズテーブルコーポレーション
・【2687】シー・ヴイ・エス・ベイエリア
・【3815】メディア工房
・【3543】コメダHD
・【3826】システムインテグレータ
🌳【4668】明光ネット(2024年~)
→QUOカード500円相当→【3年以上】1,500円相当
・【7485】岡谷鋼機
🌳【7513】コジマ(2022年~)
→【1年以上】1,000円追加→【2年以上】2,000円追加
・【7730】マニー
・【8200】リンガーハット
・【8904】AVANTIA
【9月】
・【1431】Lib Work
・【1952】新日本空調
🌱【2001】ニップン
→500株以上【1年以上】自社商品:1,500円相当
・【2208】ブルボン
・【2282】日本ハム
・【2454】オールアバウト
🌱【2652】まんだらけ(2022年1月~)
→株主優待券500円相当→【1年以上】1,000円相当
・【2805】ヱスビー食品
・【2831】はごろもフーズ
・【3002】グンゼ
🌱【4218】ニチバン(2024年8月~)
→なし→【6カ月以上】自社製品詰合せ3,500円相当
🌱【4526】理研ビタミン(2025年11月~)
→自社製品詰合せ1,000円相当→【3年以上】2,000円相当
🌳【6339】新東工業(2022年~)
→なし→【1年以上】QUOカード1,000円相当→【3年以上】2,000円相当
・【7475】アルビス
・【7628】オーハシテクニカ
・【7867】タカラトミー
・【8081】カナデン
🌳【8282】ケーズHD(2023年~)
→買物優待券1,000円相当→【1年以上】2,000円相当
・【9035】第一交通産業
・【9757】NSD
【10月】
🌱【2910】ロック・フィールド(2024年~)
→【1年以上】500円相当→【5年以上】1,000円相当
🌱【3038】神戸物産(2024年10月~)
→【3年未満】1,000円相当→【3年以上】3,000円相当
🌳【8917】ファースト住建(2023年~)
→【1年以上】500円相当
・【9279】ギフトHD
【11月】
🌱【8095】アステナHD(2021年~)
→500株【1年以上】3,000円相当の自社商品 or 1,000円相当の商品・寄付
→500株【3年以上】5,000円相当の自社商品 or 2,000円相当の商品・寄付
【12月】
・【1431】Lib Work
・【1899】福田組
・【4826】CIJ
🌳【4927】ポーラオルビスHD(2024年~)
→自社商品:1,500円相当→【3年以上】3,500円相当→【5年毎】+500円相当
🌱【4979】OATアグリオ(2024年~)
自社グループ商品2,000円相当→【1年以上】+QUOカード1,000円相当→【3年以上】+QUOカード3,000円相当
🌳【5301】東海カーボン(2022年~)
→カタログギフト:【1年以上】2,000円相当→【3年以上】3,000円相当
・【6546】フルテック
・【6592】マブチモーター
🌱【6630】ヤーマン(2022年~)
自社商品割引:5,000円相当→【1年以上】7,000円相当→【2年以上】10,000円相当→【5年以上】13,000円相当
🌳【7272】ヤマハ発動機(2023年~)
→カタログギフト:1,000円相当→【3年以上】2,000円相当
・【7936】アシックス
🌱【8165】千趣会(2022年~)
買物優待券:1,000円相当→【1年以上】1,500円相当→【2年以上】2,000円相当→【3年以上】2,500円相当
まとめ
いかがだったでしょうか。既にご存じの方もいらっしゃったかもしれませんが、知らない方にとっては中々面白い投資法だったのではないでしょうか((“Q(・ω・*)♪
「1株投資」のはじめ方については別の記事にまとめているので、これから「投資」をはじめようかなと考えている方は参考にしていただけると幸いです。
以上、今回は「【つみたて流-秘伝-】じっくり育てる少額超分散優待投資戦術」という記事でした。今回の記事が少しでもみなさまの参考になれば幸いです。


