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【投資】「レバレッジ型ETF」について

どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん」です。

今回は個人投資家に人気の「レバレッジ型ETF」について紹介したいと思います。

つみたてにいさん
つみたてにいさん
それではさっそく一緒に勉強していきましょう!

「レバレッジ型EFT」とは

今回の「レバレッジ型ETF」を説明するにあたって「ETF」と「レバレッジ」について補足する必要があります。まずは「ETF」から説明したいと思います。

そもそもETFとは

「ETF」とは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。「ETF」は日経平均株価や、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種で、証券会社で口座を開けば、株と同様手軽に売買することができます。

代表的なものにインデックス運用の「S&P500」とアクティブ型運用の「SPXL」があります。

「インデックス型」とは、「インデックス(市場の動きを示す指数)」と同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のことを指し、「アクティブ型」とは「インデックス(市場の動きを示す指数)」より大きなリターンを得られることを目指して運用する投資手法です。

「インデックス型」は「市場の動きを示す指数」に合わせるため、比較的手数料が低く、「アクティブ型」は「市場の動きを示す指数」を超えるリターンを目指すため通常手数料は高めに設定されています。

「レバレッジ」とは

次に「レバレッジ」について説明します。投資信託における「レバレッジ」とは指標となる数値より大きな成果を得られるような設計がされているものをいいます。例えば「SPXL」は「S&P500」の指標の値動きの3倍(レバレッジ倍)の値動きを日次(1日)で達成するように運用されています。

つまり 「界〇拳3べぇだぁぁぁ!」(by孫〇空)みたいなもんです。(笑)

ここまでの話を整理すると「レバレッジ型ETF」とは、「指標となる数値より大きな成果を得られる上場投資信託」を言います。

「レバレッジ型ETF」についてわかったところで、「レバレッジ型ETF」の具体例として「SPXL」を用いてより具体的に説明したいと思います。

「SPXL」は「S&P500」という指数の3倍の値動きをする「レバレッジ型の米国ETF」です。そのため「SPXL」を理解するためには指数元の 「S&P500」が何かを理解する必要があります。

「S&P500」ってなに?

「S&P500」とは、「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLC」が公表している米国の代表的な株価指数の1つです。ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化していることから「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが選ぶ代表的な500銘柄」を略して「S&P500」と言います。

「S&P500」は米国株式市場の時価総額の約80%を網羅しているため、米国の相場全体の動向を知る上でも役立つ指標です。日本でいうところの「日経平均(日経225)」のようなものと考えるとわかりやすいかと思います。

「S&P500」は定期的に構成銘柄を入れ替えており、成長が鈍化している企業を抜いて成長している企業を追加しています。そのため、「S&P500」は長期的に見ると右肩上がりに推移しており、1981年に「124」だった指数は2021年8月20日現在「4441」まで上昇しています。

「Trading View」引用

つまり1981年に100万円を「S&P500」に投資していたとしたら、この100万円は現在「3581万円」(!?)になっているということです。

もう一度言います。100万円が3581万円です。

アメリカが世界経済をけん引している強さが数字として表れていますね。

つみたてにいさん
つみたてにいさん
生まれた瞬間に「S&P500」を買っておけば…(泣)

「SPXL」とは?

さてここで前提の整理ができたのでようやく「SPXL」についてです。

「SPXL」は前項で説明したように 「S&P500」という指数の3倍の値動きをする「レバレッジ型の米国ETF」です。 注意すべき点は1日ごとに価格の変動が3倍になるように設計されているということです。つまり「S&P500」の指数1日ごとに価格の変動が3倍になることになります。

「界〇拳3べぇだぁぁぁ!」by〇空

通常インデックスファンド(市場平均を元にした投資信託)よりアクティブファンド)市場平均を上回る運用を目指す投資信託)の方が手数料が高いです。

という感じです。「〇王拳」同様リターンも大きければ、反動も大きくなります。なお「レバレッジ型ETF」が最大で威力を発揮できるケースは指数が「右肩上がりしている場合」のみです。そのためイメージとしては中級者以上の投資家がスポット的に購入するものになるかと思います。その理由について簡易的に説明してみましょう。

指数が右肩上がりの場合=◎

指数が右肩上がりの場合、レバレッジ型ETFは最大限実力を発揮します。何故ながら毎日の上昇幅の3倍の値動きをするためです。例えば「2020/3/23-2021/8/20」の間、指数元の「S&P500」の指数は右肩上がりであり1年半で「2220→4441」と2倍になっています。一方の「SPXL」の指数はというと 「2020/3/23-2021/8/20」の間 「16.22→117」になっています。なんと1年半で「7.2倍」になっています。

Trading View引用

こういう上昇局面においては「レバレッジ型ETF」は最大限力を発揮できると言えます。

指数が横ばいの場合=×

指数が横ばいの場合、「レバレッジ型ETF」は効果を発揮できないだけでなく「減価」します。なぜなら下がる時にも「S&P500」の下落分の3倍値下がりし、上がるときは3倍値下がった価格に対して上昇するからです。

言葉だけではわかりにくいので簡単に数字で見てみると「S&P500」の価格が「100→110→90→100」と変動したとします。この場合、「SPXL」だと「100→130→71→94.6」となり、「S&P500」より価格が下がってしまっています。

これが基本的な「減価」の考え方です。

例えば「2020/9/1-11/9」の期間は「S&P500」の指数は「3582→3593」と横ばいでした。

Trading View引用

「2020/9/1-11/9」の期間は「SPXL」の指数も「63→65」と横ばいでしたが、下落が続いている局面においては「S&P500」の指数より大きく下落しています。

Trading View引用

指数が下落している場合=×

指数が下落している場合は、「レバレッジ型ETF」との相性は最悪です。なぜなら毎日指数の3倍、指数が下がってしまうからです。 例えばコロナショックで大きく指数が下落した「2020/2/20-3/23」の期間では「S&P500」の指数は「3400→2226」と「35%」程下落しました。

Trading View引用

一方の 「SPXL」の指数は「2020/2/20-3/23」の期間で「75→16」と「約79%」も急暴落しています。

Trading View引用

そのため下落局面で「レバレッジ型ETF」を購入するのは非常にハイリスクと言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。相場を読むことは難しく、結論としては「レバレッジ型ETF」をタイミングを見て投資するのは初心者には難しいといえます。ただ「S&P500」のような長期にわたって右肩上がりの指数の 「レバレッジ型ETF」 へ資金の一部をスポット的に投資するというのであればリスクヘッジをしつつ資産を大きく増やすチャンスを得らえると個人的に考えます。ただし、下落局面や横ばいの局面では大きく資産が減ってしまう可能性があるので短期でサテライト的に運用するということは常に忘れないようにしてください。

つみたてにいさん
つみたてにいさん
「レバレッジ型ETF」は資産が大きく増える可能性も、大きく減る可能性もあります。少しずつコツコツ増やしたいという場合はインデックス投資が無難です。

以上、今回は個人投資家に人気の商品、「レバレッジ型ETF」についてという内容でした。参考になれば幸いです。

ABOUT ME
つみたてにいさん
幼馴染のクリエイター気侭之優とともに本ブログ「気侭之 優のフリ→ト→ク」を運営する2級FP技能士。 2020年8月より株式投資を開始。節約と投資により3年半で金融資産600万円→2100万円達成。年間配当金は54万円到達。保有する優待株は約100銘柄。投資スタイルは全世界投信と日本株の長期二刀流。「節約・貯蓄・投資」の「家計三分の計」を軸に、お得情報や投資情報など再現性が高いと思った情報をお届けしたいと思います。軍師として読者の皆様の家計改善や資産形成のお役に立てる献策ができるよう日々精進します((“Q(・ω・*)

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