どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん」です((“Q(・ω・`)
この記事を読むことでFPの試験範囲の勉強をすることもできるので、将来FPの資格を取ってみたいなーという方は是非参考にしてみてください。
今回は「金利」についてまとめていきたいと思います。
金利とは
金利とは、お金を借りた人が、借りた金額に対して追加で払う金額の割合のことです。
例えば100万円を貸して105万円を受け取る場合、立場として借りる側と貸す側が存在します。
借りる側から見て元本に追加して支払うお金(手数料)を利子、支払う利子を計算するための割合を金利と言います。利子は、貸し借りした金額に金利をかけて計算されます。
一方貸す側から見て金額と期間に応じてもらえるお金(5万円)を利息、利益の割合(5%)を示す数値を利回りと言います。
金利は、主に資金の需要と供給のバランスをもとに決まります。お金の量が一定の場合、資金を借りたい人が多いとき(=需要が高いとき)には金利は上がり、少ないときには下がります。需要と供給が変化する要因には主として景気・物価・為替相場が挙げられるのでそれぞれ見ていきましょう。連想ゲームと思って考えると覚えやすいと思います。
景気と金利
景気が良くなると物を買うためにお金を借りる人が増えます。お金を借りる人が増えると需要が増えるので金利は上がります。
逆に景気が悪くなると物を買うためにお金を借りる人が減ります。お金を借りる人が減ると需要がなくなるので金利は下がります。
物価と金利
物価が上がると物を買うために使うお金が増えます。物を買うために使うお金が増えると資金需要が高まるので金利は上がります。つまり物価が上がると金利は上がります。
物価が下がると物を買うために使うお金が減ります。物を買うために使うお金が減ると資金需要が低くなるので金利は下がります。つまり物価が下がると金利は下がります。
為替と金利
為替が円安になると、輸入商品の物価が上がります。物価が上がると物を買うために使うお金が増えます。物を買うために使うお金が増えると資金需要が高まるので金利は上がります。つまり円安になると金利は上がります。
為替が円高になると、輸入商品の物価が下がります。物価が下がると物を買うために使うお金が減ります。物を買うために使うお金が減ると資金需要が低くなるので金利は下がります。つまり円高になると金利は下がります。
海外の金利と国内金利
海外の金利が高くなると、海外で運用した方がお得なので円が売られます。円が売られると為替が円安になります。為替が円安になると、輸入商品の物価が上がります。物価が上がると物を買うために使うお金が増えます。物を買うために使うお金が増えると資金需要が高まるので金利は上がります。つまり海外の金利が高くなると金利は上がります。
外の金利が低くなると、国内で運用した方がお得なので円が買われます。円が買われると為替が円高になります。為替が円高になると、輸入商品の物価が下がります。物価が下がると物を買うために使うお金が減ります。物を買うために使うお金が減ると資金需要が低くなるので金利は下がります。つまり海外の金利が低くなると金利は下がります。
通貨量と金利
通貨量(市場に出回るお金)が減ると金利は上がります。
逆に通貨量(市場に出回るお金)が増えると市場に出回るお金がじゃぶじゃぶになって金利は下がります。
公開市場操作と金利
公開市場操作(オペレーション)とは日銀(日本銀行)が短期金融市場において手形や国債などの売買を行って金融市場の資金量を調整することをいいます。公開市場操作には売りオペレーションと買いオペレーションがあります。
売りオペレーションは日銀が保有する債権等を金融機関に売って、資金を受け取ることで市場に出回る資金の量を減らします。通貨量(市場に出回るお金)が減ると金利は上がるので売りオペレーションを行うと金利は上がります。
一方の買いオペレーションは日銀が保有する債権等を金融機関から買って、資金を支払うことで市場に出回る資金の量を増やします。通貨量(市場に出回るお金)が増えると金利は下がるので買いオペレーションを行うと金利は下がります。
預金準備率操作と金利
預金準備率とは金融機関は一定割合の預金を日銀(日本銀行)に預けることが義務付けられており、この一定割合を預金準備率と言います。
日銀が預金準備率を引き上げたり、引き下げたりすることで金融市場の資金量を調整します。このことを預金準備率操作と言います。
預金準備率の引き上げを行う場合、金融機関は日銀に資金をたくさん預けなければいけないため、市場に出回る資金の量が減ります。通貨量(市場に出回るお金)が減ると金利は上がるので預金準備率の引き上げを行うと金利は上がります。
一方で預金準備率の引き下げを行う場合、金融機関は日銀に預ける資金が減るため、市場に出回る資金の量が増えます。通貨量(市場に出回るお金)が増えると金利は下がるので預金準備率の引き下げを行うと金利は下がります。
まとめ
金利はお金を借りた人が、借りた金額に対して追加で払う金額の割合のことであり、景気・物価・為替相場の変動や日銀の操作など様々な要因によって変化します。ややこしい内容ではありますが、連想ゲームのように考えることで飲み込みやすくなるかと思います。
以上、今回は【FP】金利って何という内容でした。参考になれば幸いです。