どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん」です。
今回は最近読んだ書籍「オートモード」で月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!「高配当」株投資の感想を書いていきたいと思います。
個人的に「twitter」や「ブログ」で個別株投資の参考にさせていただいている投資家の1人である長期株式投資さん(@budoukamail)の書籍ということで、発売後すぐにamazonで購入しじっくり読ませていただきました。
きっかけ
まずは著書に出会ったきっかけについて軽く書いていきたいと思います。
自分は社会人となり学生気分が抜けないまま「現在」を過ごしていましたが、気が付けばアラサーとなり結婚や将来のことなど「未来」のことを意識する年代になっていました。
「未来」のことを意識するようになってからはお金に対する「現在」の在り方を見直すとともに「FP」の勉強をしながら「コロナショック」後に投資の世界に飛び込んだ所謂「アフターコロナショック世代」の投資家です。そのため投資歴も浅く、暴落という暴落を経験したことがないことから、日経平均の僅かな下落でもドキッとしたりしていました。
最初は「NISA」から投資デビューしたので、安定したインカムを求めて高配当銘柄を確保しようと「NTT」「KDDI」「三菱UFJ銀行」「オリックス」など時価総額の大きい高配当銘柄を中心に確保していたのですが、サテライト的にデイトレをしてみたり、グロース銘柄に手を出したりと1年ほど投資手法について迷走を続けていました。結果として「NISA」で保有し続けている銘柄たちが一番パフォーマンスがよかったということに気づけたのは1つの大きな学びだったのかもしれません。
1年の迷走期間を経て毎日の値動きを見ることに疲れてしまったことから、改めて長期投資に切り替え「高配当、増配、優待株」を中心に銘柄を選定するようになりました。
長期保有を前提とした投資が中心となったことで、頭では過去の歴史からいずれ暴落が来ることはわかりつつもまだ見ぬ暴落に対する心構えや対処法がわからず、「その時」が来た時に自分がどう行動すればよいものかと不安を抱えていました。
現状のままでは、もし「コロナショック」や「リーマンショック」のような暴落が来た時に免疫の全くない自分は耐えられず真っ先に狼狽してしまうのではないか、暴落時の対応を知る良い方法や、暴落時の心構えの参考になる先人はいないものかと考えていました。
そんなときにTwitterでたまたま長期株式投資さん(@budoukamail)の暴落時の心構えや暴落時の株価の下落率に関するツイートを拝見し、「長期株式投資さんは数々の暴落相場を切り抜けて市場で生き残ってこられた方で、自身がまだ見ぬ暴落に対する不安を解消できるヒントがあるかもしれない」と感じたことから著者のツイートを参考にさせていただくようになりました。また長期保有を前提とした投資スタイルが自身の目指すものに近いこともあり過去のツイートを遡っていくことでとても有益な情報を得ることができました。
フォローさせていただいてからは「Twitter」だけでなく「ブログ」を読ませていただくようになり、より多くの有益な情報に触れることができました。特に個人的に気になっていた「暴落時(直近だとコロナショック時)の渦中においてどのようなブログを書かれているのだろうか」と当時の記事を遡って読ませていただいたところ、「コロナショックの渦中」においても一貫した投資スタイルを貫き、優良な銘柄を坦々と積み増して買い向かっておられる姿に感銘を受けました。特に「コロナショック この狂った相場を生き抜くために伝えたいこと」(2020/3/14)の記事は個人的にとても心のに残り、参考となったので是非とも読んでいただきたいと思います。
そんな折、書籍を出されるというツイートを拝見し、是非とも書籍からも勉強させていただきたいと思い本書を購入したというのが、本書と出会うきっかけと経緯になります。
前置きが少し長くなってしまいましたがここから書籍の感想とおすすめをポイントをいくつかまとめて紹介していきたいと思います。
投資手法の変遷や暴落時の心境を時系列的に学べる
最初のおすすめポイントとして著者の投資手法の変遷や暴落時の心境を時系列的に学ぶことができました。著者が投資を開始された2004年以降「ライブドアショック」、「リーマンショック」、「東日本大震災」、「チャイナショック」、「ブレグジット」、「コロナショック」など様々な暴落を経験されており、18年という投資歴における著者の投資手法の変遷や、暴落当時の日経平均株価及びその時期の著者の心境を追体験できる内容となっています。
暴落とはどういう状況なのかをまだ知らない自分にとって、暴落時の状況や心境を作中の当事者のリアルな声を通じて知ることで心構えの大きな参考になりました。
初心者でも再現性が高い方法が学べる
本書をおすすめする次のポイントとして初心者でも簡単な用語を知ることで再現性が高い方法を学ぶことができることです。登場する用語は主に「配当利回り」、「EPS」、「PER」の3つで必要最小限の用語で初心者でもわかりやすく投資指標が述べられています。
また「EPS」や「PER」がわからなくても、書籍内でそれぞれどういうものか詳しく述べられているので用語を知らない読者にとっても理解しやすい内容となっています。
本ブログでも「EPS」や「PER」の株の用語(株語)を図やイラストを用いてなるべくわかりやすいよう記事を書いているのでわからない方はぜひ参考にしてみてください。
具体的にどのような銘柄がおすすめか書かれている
次のおすすめポイントは具体的なおすすめの銘柄が書かれていることです。
投資の初心者は基本的にどの銘柄に投資をしたらよいのか正直迷うと思います。
本書では著者が具体的に永久に保有したい銘柄が掲載されており、いずれも時価総額が大きく、安定感のある銘柄17銘柄に絞られています。
またそれぞれの銘柄の特徴や保有したい理由についても明記されており、セクター(業種)も分散されていることから、著書の銘柄を1株ずつ分散して投資するだけでかなり安定感のあるポートフォリオを組めることからも投資初心者にとってもわかりやすく実践しやすい内容になっていると感じました。著者がいまから投資をスタートするならというモデルケースが掲載されているだけでなく、自分で考えて投資する余地も与えられているので初心者にもおすすめできる内容になっています。
自身も投資開始時点で自分なりに調べ「NTT」や「KDDI」、「三菱UFJフィナンシャルグループ」など本著で書かれているいくつかの銘柄を偶然ながら「NISA」枠で購入できていたことは、ビギナーズラックかもしれませんが今ではとても幸運なことだったと感じています。
暴落時の心構えを学ぶことができる
そして何よりおすすめできるポイントとして自分が一番不安に感じていた「暴落時の心構え」について本書ではしっかり記述されています。また著者は様々な投資書籍を読まれており、先人の言葉とともに「暴落時の心構え」が添えられているので、暴落が起こった際、本著を読み返すことで著者をはじめ複数の先人たちが自分を励ましてくれるような心強さと安心感を得られると思います。
そのことから個人的には暴落時には本書の「暴落時の心構え」を繰り返し読むことで暴落という名の嵐が過ぎるのを少しでも冷静に待ちながら、余力を残しつつ著者と同様、嵐の中でも買い向かっていけるようにできたら良いなと思います。
まとめ
それでは、今回読ませていただいた書籍「オートモード」で月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!「高配当」株投資の感想のまとめです。
主なおすすめポイントは以下の4点になります。
- 投資手法の変遷や暴落時の心境を時系列的に学べる
- 初心者でも再現性が高い方法が学べる
- 具体的にどのような銘柄がおすすめか書かれている
- 暴落時の心構えを学ぶことができる
以上のことから本書は「投資の初心者」が日本株の個別株投資について1から学ぶことができ、かつ「投資経験者」でも動揺してしまうような暴落時の心構えまで学ぶことができるとてもありがたい1冊だと感じましたので、日本の個別株投資に興味がある方はぜひ読破してみてください。
個人的には本著をこれから投資に目を向ける若い人たちを含め、幅広い投資家に読んでいただきたいおすすめの書籍であると思いました。すぐに資産を増やすことは難しいですがゆっくり着実に資産を形成する現実的な手法として再現性が高くとても参考になると思います。
現代は物価の上昇や年金に関する将来の不安など何かと不安定な時代です。
しかしながら一方で昔は知ることが難しかった投資情報にも指先1つですぐにアクセスでき「先人」や、直接会ったことのない「先輩たち」から「Twitter」や「ブログ」を通じて生の声や有益な情報を得られる素晴らしい時代でもあります。
もちろん長期株式投資さん(@budoukamail)とは直接お会いしたことはないのですが、これからも尊敬する投資の「先輩」の1人として「Twitter」や「ブログ」を通して、学び精進しながら、自分も「次なる世代」にとって少しでもわかりやすく役立てるような情報を発信していけるように努めていきたいと思います。
以上、今回は最近読んだおすすめの書籍として「オートモード」で月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!「高配当」株投資を紹介させていただきました。少しでもみなさまの参考になれば幸いです。