どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん(@tsumitate_nisan)」です((“Q(・ω・*)
ブログに遊びにきていただきありがとうございます。
全世界株式と全米株式の投資信託をこつこつ積み立てつつ、2020年より「高配当・優待・増配株」を中心に日本株のポートフォリオを組んでいます。
今回の記事内容はいつもと少し趣向を変えて自分が想像する「近未来の日本株投資」について自由に語っていきたいと思います。思いついたことをまとめただけなのでそういう考えもあるんだなーと気軽に読んでくださいね。
投資人口の増加
まず最初の日本株投資の未来予想図は投資人口の増加ですね。特に直近はインフレを実感する状況が続いており、円安による日本円の価値の減退や物価高騰による日本円の価値の減退、社会保険料・税金の増加による手取りの減退と今の我々を取り巻く環境は様々な要素により貯金だけではジリ貧となる時代の到来を肌で感じる状況です。
インフレに対応するべく大衆がインフレに強い資産を確保するとなると、少額からでも始められる株式投資以外の選択肢はないと言えるでしょう。また新NISA制度等、国を挙げての資産形成を推進している状況からも投資人口拡大の流れは続いていくものと思います。(逆に新NISA制度は「老後は年金制度だけでは生活が難しいから自分で備えなさい。」という政府から我々に向けたメッセージとも言えます。)
勿論、インデックス投資だけという方や、米国株投資だけという方もおられるかと思いますが、投資人口全体の増加に伴い、日本株投資を行う人口もまた比例して増えていくものと予想しています。
人口増加と株価上昇
次に投資人口が増加する事によって株式の需要が高まります。そして株価は需要の増加とともに長い目で見て上がっていくものと考えています。数年前までは配当利回り5%の大型株がゴロゴロしているような状況でしたが、2024年以降、大型株の多くは株価を上げ配当利回りも3%台前半のものが多くなってきている状況です。インフレ下では「銀行に預けていても目減りするだけで資産の低減を避けられない。それなら多少リスクを取っても相対的に利回りの高い株式を保有しよう」という流れは自然なのかなと思います。
勿論、業績や利回り等の条件ありきだと思いますが、株を買いたい人が増えると長期的には株価は上がっていくものと考えられます。構図としてはオークションなどと一緒ですね。欲しい人が増えれば、その価値も上がっていくのではと考えています。
日本株ショーテッジ時代
次の未来予想図は「日本株ショーテッジ時代」の到来ですね。これは清原達郎氏の著書「我が投資術」にも書かれていた「楽観的なシナリオ」の内容に準じるものになります。簡潔にまとめると「日本の金利は大きく上がらず、それを前提にするなら円での運用は日本株投資が圧倒的に有利である。また企業自体の経営統合が進み寡占度が上がる。その結果、利益率が上がり、自社株買いと増配が続く。機関投資家・個人投資家・一般家庭の中核的な資産となる。需要の拡大と株数の減少により「日本株ショーテッジ(需要過多による株不足)」の時代が到来する」というものです。
直近もKDDIによるローソンのTOBや、キリンによるファンケルTOBなど上場している有名企業にも経営統合の波が及んでいることを感じさせるニュースが散見されます。
また別の視点として「東証によるPBR1倍割れ改善要求」も後押しし、日本株の株主還元姿勢は依然とは比べ物にならないほど旺盛となっており、直近の本決算においても積極的な自社株買いや増配の発表が目立ちました。
上場企業の数が経営統合により減り、企業の自社株買いとその消却により株数が減ることで、市場全体の株式の供給数は減少していくこととなります。
つまり拡大する需要(人口)に対して、供給されている株数が減少することで「日本株ショーテッジ」時代が来るのでは?ということですね。
昨年の自身の投資方針であった「利回りの高い内に株数を先回りでどれだけ増やせるか?」という方針は現時点で切り抜いた場合であれば「功を奏した」と言えるのかなと思います。また大型株が大きく上昇してしまった今でも中・小型株においてはその方針はある程度機能すると考えており、今の自分のできる範囲で目下、株数を積み上げています。
【悲観①】株主優待の大絶滅
次は個人的に予想する悲観的なシナリオです。
突然ですが、みなさんは地球史における「カンブリア大爆発」はご存じでしょうか。時は遡ること約5億年前。スノーボールアースの地理的な隔離により、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成、これがエディアカラ生物群やバージェス動物群のような様々な種類の生物が大量に増えるきっかけとなった「カンブリア大爆発」という現象が発生しました。
日本株の株主優待はこの「カンブリア大爆発」のような状況であり、企業のサービスに関係のある優待からQUOカードやギフト券など全く関係のない優待まで多種多様な株主優待が展開されており、それが個人投資家の強み、日本株投資の大きな魅力になっていると考えています。
さて、「カンブリア大爆発」では捕食される側と、捕食する側に分かれ、エディアカラ生物群などの生物群は新たに誕生した捕食動物に食い尽くされて絶滅してしまいます。
株主優待に関しても株主数の増加は企業の大きな負担となり、JTやオリックスと言った株主優待の看板企業と言える企業が相次いで株主優待を廃止したことは記憶に新しいでしょう。
投資人口が増加し続けるという仮説を元にするのであれば、株主数の大幅な増加は株主優待を展開している企業の大きなコストとなり、株主優待自体が消滅してしまうということが想定されます。そして株主優待に魅力を感じて投資しているケースであれば、その資金は次の株主優待銘柄に移っていく事でしょう。今は約1500社程度と広く資金が分散されていますが、投資家人口が増加し、株主優待を実施している企業が経営統合で縮小すると供給に対する需要のバランスが崩れ、株主の集中→優待の廃止→次の銘柄へ集中→優待の廃止といった玉突き事故のような株主優待の連鎖的廃止が発生。結果、「株主優待の大量絶滅」が起こるというのが個人的に最も悲観するシナリオになります。
こうなると生き残ることのできる株主優待は負担の少ない「その企業にとっても旨味のあるような内容」でなければ維持する事ができなくなるというものですね。
優待廃止の影響を大きく受けないために、個人的な優待銘柄の保有方針のポイントも幾つか挙げておきたいと思います。
・「増配傾向+優待銘柄」への投資→【優待死すとも配当死せず】
・「配当利回り:優待利回り=7:3」程度→【配当>優待=配当エアバック】
・自社商品等その企業に関連したサービスの優待【企業として説明のつくもの】
【悲観②】株価上昇による暴落懸念
次は個人的に予想する2つ目の悲観的なシナリオです。今までの暴落の歴史は事前に株価が「割高になっていること」が発動条件の1つでした。これは長期株式投資さんの発信にもあるように暴落が起こるためには事前に株価が「割高」になっている必要があるという内容ですね。
イメージするなら例えば、ジェットコースターが急降下するためには、その前の段階で必ず高い位置に上がっていく上昇局面が存在します。ジェットコースターであればいつ落ちるのかが見えているので備えることもできますが、株式投資は割安か否かであったり、どこまで落ちるのか?といった知識をきちんと持っておかないと「目をつぶってジェットコースターに乗っているような状態=怖い・狼狽する」ことになるので注意が必要です。
今までの流れを加えて未来予想図を描くと、投資人口の増加→需要の拡大により株価の上昇と利回りの低下がある程度許容される状況になると、株本来の価値以上に株価は上昇、ジェットコースターの急転直下に至る上昇局面を形成する可能性があると考えます。イメージとしては(バブル期の値付けは異常値のためそこまで大きくはならないにしても)過去にあったバブルのようなものですね。
そのため、今の株価は割安なのか、市場に過熱感はないのか、どこまで下がる余地があるのか?と言った視点をもって投資を継続することで「市場というジェットコースターに飲まれながらもできる範囲で急落に備え、暴落による買い場に備えられるようになるかと思いますので冷静な視点は常に忘れずに持っておきたいと思うところです。
【楽観】堅実な長期投資家が暴落を抑える
今まで2つの悲観シナリオを予想してきたので、最後に楽観シナリオを書いて今回の記事を終えたいと思います。直近は1株投資の認知度も高まり、堅実に1株単位から投資を行う個人投資家が増えたように思います。つまり指標を見て判断し、余剰資金を確保し、配当金の記録をつける等モチベーションのコントロールを行いながら、短期目線ではなく長期目線で投資を行える投資家が増えてきたということですね。
自身も日々の1株投資や配当管理する方法などの多くの投資手法は個人投資家の長期株式投資さんに倣って継続しているものであり、上述する個人投資家の増加に関しては長期株式投資さんの功績が大きいと個人的に感じるところです。また着実に資産形成を進めることを考える個人投資家が増えれば、暴落時に慌てて投げうる投資家よりも、余力を確かめながら買い増しを考える投資家が増え、そうすればきっと、過去に代表するような下落率の暴落は訪れることはなくなる未来りいうのも起こりうるでしょう。
だって「安くなれば買い場である」ということを知っている個人投資家が増えれば、暴落に買い向かう勢力が拡大するという事になりますからね。つまりこの共通認識が広まっているという事であれば個人投資家の力が暴落の大きなブレーキとなる近未来もあるかもしれないということですね。
その場合、過去の暴落時より安く買えなくなるという点においては悲観になるのかもしれませんが、堅実な投資家が増えていることを実感できる良い機会として、次に暴落が来ることがあれば周囲の反応を確かめながら自身も買い向かっていくことができればなと思います。
まとめ
今回は「【予想】日本株投資の未来予想図」という記事内容でした。
あくまで個人的な未来予想図(可能性のお話)なのであんまり当てにしないでくださいね(笑)
ただそういう未来もあるかもしれない。「そういう未来が訪れる時、自分はどのように投資戦略を立てていくのか?」ということを考える1つのきっかけになれば嬉しいです。
個人的には優待族出身として「株主優待の大絶滅」のシナリオだけは絶対に来てほしくないのですが、これも未来はどうなっているかはわかりません。そうなっても問題ないような戦略を立てていく必要があるということで今回の締めとしたいと思います。
みなさまの「日本株の未来予想図」はどのような感じでしょうか。みなさまの「日本株投資の未来予想図」もX等でお聞かせいただければ参考になります🌱
今回の記事が日本株投資に興味のある方々の参考や一助となれば嬉しいです。
以上、今回は「【予想】日本株投資の未来予想図」という記事でした。みなさまの「投資」の参考になれば幸いです。