どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん(@tsumitate_nisan)」です。
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今回は最近読んだ書籍「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意」の感想を書いていきたいと思います。
現在の自身の投資手法である「増配・高配当・優待バリュー株長期投資」の投資手法形成において大きな影響を受けた3人の個人投資家の1人長期株式投資(@budoukamail)さんの書籍ということで楽天で事前予約してじっくりと読ませていただきました。
現在の投資手法に至る変遷については過去の記事でまとめているのでご興味があればご一読ください。
書籍の感想とおすすめのポイントをいくつかまとめて紹介していきたいと思います。なお、本作単体でも完結した書籍としては十分な威力を発揮するのですが、前作と組み合わせることで相乗効果をより感じることができる書籍なのでこれから日本株投資の勉強をしてみようかなーと思う人には是非とも1冊目の書籍から目を通していただくことを個人的にお勧めします。まずは1冊目と2冊目の特徴について書いてみたいと思います。
1冊目と2冊目の違いについて
まず1冊目の書籍「「オートモード」で月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!「高配当」株投資」では「どのようにすれば投資初心者が株式市場から退場させられずに、長期配当投資のノウハウを学び実践できるか」というテーマについて徹底的にかみ砕いて書かれています。
要約すると以下のポイントが挙げられます。
・著者の投資手法の変遷や暴落時の心境を時系列的に学べる。
・初心者でも再現性が高い堅実な長期配当投資のノウハウが学べる。
・暴落時の心構えを学ぶことができる。
・具体的にどのような銘柄がおすすめか具体例と合わせて書かれている。
より具体的な書籍の感想については過去のブログでまとめていますのでご参考までにご活用いただけると幸いです。この本を読むことで暴落のイメージが変わると思います。
そして今回の書籍「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意」については「日本の優良銘柄にどのようなものがあるのかを理解し、多くのモノサシを使うことで投資に値する時期の判断を可能にする」というテーマで書かれています。
要約すると以下のポイントが挙げられます。
・セクター毎の主要企業を理解し投資先として検討できる。
・銘柄分析に必要な投資指標「モノサシ」を理解し、投資に活用できる。
・決算短信や財務諸表から必要な情報を確認し、判断することができる。
・投資の目的や戦略、思考の整理法、新NISAの使い方が学べる。
・著者の全保有株の保有方針とその所感が紹介されている。
それではそれぞれのポイントについてもう少し具体的にみてみましょう。
セクター毎の主要企業を理解し投資先として検討できる
最初のおすすめポイントとしてセクター(業種)毎の主要企業を理解し、投資先として検討できる力を身に着けることができます。自身もこれまで様々な投資書籍を読んできましたが「全33業種の代表企業の紹介と暴落時に買いたいか?」という判断基準を記載した本というのは今まで目を通したことがなく、これまで意識したことがなかったセクターの特徴や代表企業を知ることができただけでも大きな収穫であり面白かったです。
その上で著者が暴落時に買いたいか?と言う判断基準とその理由を「◎・〇・△・-」の4段階で書かれており、約20年の相場を生き延びた個人投資家の銘柄を判断する視点を学ぶことができたのがとても興味深かったです。
自身はどういう視点や投資判断をもって投資をされているのか?という点に興味を持っており、その点随所に記述されていたのでとても読み応えがありました。
銘柄分析に必要な投資指標「モノサシ」を理解し、投資に活用できる
本書をおすすめする次のポイントとして銘柄分析に必要な投資指標「モノサシ」を理解し、投資に活用できる力を身に着けることができることです。
前回の書籍では登場する用語は最小限に絞って主に「配当利回り」、「EPS」、「PER」の3つの用語を中心に初心者でもわかりやすく投資指標が述べられていました。
今作に関しては企業と市場に対する「俯瞰力」がアップする10の指標(第二章)について述べられています。
前作で基本的な「モノサシ」を身に着け、今作でより多くの「モノサシ」を使って総合的に判断できるようになるので少しずつ自分でも活用して判断していくことで投資の精度も上がっていく事かと思います。自身も10個すべての指標を使っての判断はまだできていないので、少しずつ武器としての「モノサシ」を増やしていけたらなと思います。
決算短信や財務諸表から必要な情報を確認し、判断することができる
次のおすすめポイントは決算短信や財務諸表から必要な情報を確認し、判断することができることです。
個別株投資を続けていると避けては通れないのが決算です。上場している会社は四半期毎(3カ月毎)に決算を発表します。この決算の中身を読み解くために必要なものが決算短信であり、財務諸表です。しかしながら通常、これらの読み方は学ぶ機会がないためどう読み込んだらよいものかと悩むことになるかと思います。
本書では決算短信の重要なポイントを1分でチェックする方法や、優先的にチェックするポイントが絞られており、またその他の項目に関しても詳しく解説がなされています。また財務諸表に関しても要点を抑えて解説されており、さらなるステップアップができるよう財務諸表を読むための「補助輪」を用意してくれています。
また前著の17銘柄を元に有価証券報告書の超速チェック法も掲載されており、具体的な銘柄を例題として有価証券報告書の見るべきポイントの説明がなされているので、投資初心者のみならず中級者にとっても心強い味方となってくれることでしょう。
また第4章と第5章で合計46の銘柄とその経営指標が出てくるのですが、これは「銘柄を分析する際の視点を身に着けられるように」という著者の意図があり、反復して確認することで自分で銘柄を判断できることを目指す仕組み作りがなされていることからも著者の熱い想いが伝わってきて良いなーと感じました。
投資の目的や戦略、思考の整理法、新NISAの使い方が学べる
次のおすすめポイントは投資の目的や戦略、思考の整理法、新NISAの使い方が学べることです。
第6章では上手くいかなかった場合でも活かせる仕組み作りや投資の目的と戦略を明確にするための方法や思考の整理法が書かれています。投資の目的は人それぞれです。だからこそ自分の投資の目的を設定しなければなりません。自分が改めてどういう目的をもって投資を行い、どういう戦略や戦術をとるのかを書き出してみることで整理することができると思います。また思考を整理する便利ツール3選も併記されており、投資だけでなくビジネスシーンにおいても活用できる内容なので併せて吸収しておきたい項目と感じました。
また第7章では来たる2024年開始の新NISAの使い方について記述がなされています。物価高が進み現金の相対的価値が下がる中、今後日本でも投資が一般的となり、新NISAはその最大の受け皿になると考えます。その新NISAの活用法について「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のそれぞれについて具体的な内容で説明がなされています。投資の経験が短い程、自分で考えて新NISAを活用するのは難易度が高いかと思いますが、具体例が書かれているので自分の「新NISA」PFを考える際の大きな足掛かりとなってくれることでしょう。
また第7章では約20年と言う投資歴の中での失敗談についても書かれているので今後の判断の際に大きな教訓となってくれることでしょう。
著者の全保有株の保有方針とその所感が紹介されている
最後のおすすめポイントとして著者の全保有株の保有方針とその所感が紹介されているという事です。約20年に渡り市場で生き残り続けてきた長期株式投資さんのPFが1株単位で記載されていることは勿論のこと、何より驚いたのは全ての銘柄に関して保有方針とその雑感が掲載されており保有開始時期や投資に至った理由、売却予定の有無など事細かに記載されていることです。
よくある投資書籍ではおすすめや事例として銘柄がリストとして挙げられることはありますが、1銘柄ずつの所感や保有開始時期、投資に至った理由や売却予定など、こと細かに書かれた書籍は見たことがありません。前述したように自分は長く市場で生き残ってこられた長期株式投資さんがどういう視点や判断をもって投資をされているのかという点に強く興味を持っていたのですが、今回それぞれの銘柄に対する想いを窺い知ることができて大きな学びとなりました。
まとめ
それでは、今回読ませていただいた書籍「オートモード」で月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!「高配当」株投資の感想のまとめです。
主なおすすめポイントは以下の5点になります。
・セクター毎の主要企業を理解し投資先として検討できる。
・銘柄分析に必要な投資指標「モノサシ」を理解し、投資に活用できる。
・決算短信や財務諸表から必要な情報を確認し、判断することができる。
・投資の目的や戦略、思考の整理法、新NISAの使い方が学べる。
・著者の全保有株の保有方針とその所感が紹介されている。
以上のことから本書は「個人投資家が業種毎の日本の主要企業にどのようなものがあるのかを理解し、多くのモノサシから投資に値する時期の判断ができるようになるためのノウハウ」がふんだんに盛り込まれており、「投資判断に役立つ様々な視点や株式投資の奥深さ、そして何より株式投資を長く楽しんで継続するための仕組み作りをどのようにわかりやすく伝えられるか」という著者の熱い想いがこもった書籍と感じました。
本著は個別株投資を行うにあたって独り立ちできるだけの力を身に着けることができるおすすめの書籍になります。日本の個別株投資に興味がある方はぜひ前作と合わせて本書を読破していただければ投資を行う上で大きな力となってくれる事でしょう。
現代は物価の上昇や増えない給料、上がり続ける税金など何かと不安定な時代です。
物価が上がれば現金の相対的価値も下がる事から、もはや現金での貯蓄のみで何とかなる時代ではなくインフレに強い資産としての株式投資が必須の時代が迫っていると感じています。恐らく数年後には今よりずっと株式投資が一般的になっていることでしょう。
しかしながら一方で昔は知ることが難しかった投資情報にも指先1つですぐにアクセスでき「先人の投資哲学」や、直接会ったことのない「投資の先輩方」からも「Twitter」や「ブログ」を通じて生の声や有益な情報を得られる素晴らしい時代でもあります。
もちろん長期株式投資さん(@budoukamail)とはまだ直接お会いしたことはないのですが、自分の投資手法や判断に大きな影響を与えてくれた尊敬する投資の「先輩」の1人として「Twitter」や「ブログ」などを通してこれからも学び精進しながら、自分も「次の世代」にとって少しでもわかりやすく資産形成に役立てる情報を発信していける「長期投資家」となれるよう引き続き楽しみながらも堅実な資産形成に努めていきたいと思います。
以上、今回は最近読んだおすすめの書籍②として「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意」を紹介させていただきました。少しでもみなさまの参考になれば幸いです。