どうも節約・投資担当の「つみたてにいさん(@tsumitate_nisan)」です((“Q(・ω・*)
ブログに遊びにきていただきありがとうございます。
現在「つみたてNISA」に引き続き、「NISA」で投資信託をこつこつ積み立てつつ、2020年より「高配当・優待・増配株」を中心に日本株のポートフォリオを組んでいます。
今月で株式投資を始めてから3年6カ月となります。
今までの投資履歴や長期保有PFは過去の記事にまとめているので気になる方は併せてご確認くださいませ。
それでは早速2024年3月末時点での配当受取状況を見ていきたいと思います。
配当金って何?
「配当金」って何?という人のために概要から((“Q(・ω・*)
「配当」は簡単に言うと「企業が得た利益を投資してくれた株主にお金(配当金)で還元しますよー」という制度です。「配当金」を受け取るためには証券口座を開き、配当を出している企業の株を権利日までに購入する必要があります。権利日までに対象の株を保有すると権利日から大体3か月後ぐらいに「配当金」をいただくことができます。
図解すると以下のような感じです((“Q(・ω・*)♪
ちなみに配当金は1株からでも受け取ることができるので、少額からでも配当を受け取れる株主になることは可能です。1株投資の実践方法については口座開設から株の購入方法まで別記事【個別株投資入門】「1株投資」に挑戦してみようにまとめて紹介しているので1株から投資を始めてみようという方は参考にしていただけると幸いです。
なお、企業の経営に影響を与える「議決権行使」をするためには対象の企業の株を「100株」以上保有する必要があります。
「配当」は株を保有しているだけで「配当金」を得られる「不労所得」です。「配当」で得られる利益のことを「インカムゲイン」と言い、値上がり差益で利益を得ることを「キャピタルゲイン」と言います。
「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の違いについて、有名な優待投資家である桐谷さんの例えがとてもわかりやすく、引用すると「インカムゲイン」はゆっくり収穫を待つ農業のようなもの、「キャピタルゲイン」は獲物を狩る狩猟のようなものにあたります。
ちなみにつみたてにいさんはかつて血気盛んに「狩猟」に向かった結果、獲物に翻弄され、かなり手痛い目にあったので現在は「農業」中心の人です((“Q(・ω・*)笑
「高配当株投資」の参考書としてわかりやすい長期株式投資さんのおすすめの書籍も併せて載せておくので興味のある方は是非見てみてください。
それでは早速、先月の配当受取状況を見ていきたいと思います。
今月の配当受取収入
先月の税引き後の配当収入は「29,944円」と同月比過去最高の配当額となりました。大きな変動はありますが、2022年以降、配当収入のない月がない状態をキープできています。
「配当」をいただいた主な企業は以下の企業です。(ありがとうございます!!)
・JT
・トーセイ
・ヒューリック
・JIA
・ヤマハ発動機
・穴吹興産
・ライオン
・アステナHD
・GMOFHD
・その他端株達
「配当」は権利日から大体3か月後に受け取れるので、今月は主に11-12月に権利日のあった銘柄たちによって「配当金」が構成されていますね。
前年同月比との比較
さて前年より配当はどれぐらい増えたのか前年同月比と比較してみたいと思います。
昨年の3月の税引き後の受取配当は27,044円でしたが、今年の2月の税引き後の受取配当は29,944円と前年同月比で「110.7%」(約1.1倍)と増加しています。
現在の月平均の税引き後配当は月3.75万円となっており、今の自分の労働収入から考えるととても大きいです。所感としては少しずつながら着実に配当収入が積み上がってきて嬉しいなーと感じますね。
2024年の累計配当受取額
2024年の税引き後年間配当受取額は以下です。
2024年の累計受取配当金は52,731円となりました。自身は平均年収以下のサラリーマンですが、「入金の継続、企業の増配、配当金の再投資」という3つのエンジンの相乗効果の大きさを実感しつつあります。
また、投資開始以来の税引き後累計受取配当額は「717,187円」と「70万円の大台を突破」しました。
株式投資を開始してから3年6カ月。少しずつ着実に配当が積み上がってきました。配当収入の使い道は基本的には新しい仲間を迎えるための資金としての「再投資」に使っていきたいと思います。
「継続は力なり。」
これからも少しずつ着実に「配当」を積みあげていきたいと思います((“Q(・ω・*)♪
3月の新規単元取得銘柄
今月新規で単元化した銘柄は2銘柄になります。
・T・Sテック【3月優待/3月・9月配当】総合利回り4.5%(200株到達🌱)
・アステラス製薬【3月・9月配当】配当利回り4.1%
今月はこつこつ買い増しを行ってアステラス製薬の単元化とT・Sテックを200株まで積み上げました。
【7313】T・Sテック(テイ・エステック)
テイ・エステックは、自動車・バイクのシートを開発・製造している会社です。自動車用シートは、約9割がホンダ(本田技研工業)グループ向けの製品となっています。またバイク用シートも国内の大手メーカーすべてに供給するなど、高い評価を得ています。
現状、売り上げの大半がホンダのため、テイ・エステックに投資する事は、間接的にホンダに投資しているような状況ですが、近年は、自動車用シートで培った技術を活用し、医療用チェアを開発するなど、ホンダ以外の収益構造を模索しながら事業領域を広げています。
そんなテイ・エステック(200株)の指標を「株の健康診断書」で見てみましょう。
EPSは凹凸しており前期配当性向は100%、今期配当性向も77%とかなり高い状況となっています。しかしながら配当に関しては12期連続増配予想で、前年は配当性向100%を超えてもなお、頑張って増配を維持してくれている点は株主還元姿勢として評価すべき点かと思います。自己資本比率は72.3%と高く、有利子負債も0です。なお、EPSも順調に育ってくれないと今後の増配が厳しくなってくると思うので業績に関しては注視しながら保有していく予定です。
今期の配当は「73円」と10円の増配予想となっています。なお、PBRは1倍を下回っていることから、PBR1倍割れ改善要求の動きにより株主還元の余地はあるかなとこちらも密かに期待しています。なお、2024年3月期の第2四半期決算説明資料より2026年3月期末に向けて「DOE3.5%、連結配当性向40%目安」と今後も増配を意識した資料作りがなされているので連続増配の更新に期待したいところですね。
因みにかぶたんで確認した1株純資産(BPS)は2442円なので、現在のBPSを元にDOE3.5%とする場合、2026年3月期の1株配当はざっくり85円程度になりますね。
なお、より正確に「1株当たりの株主資本」で算出すると「72円」なり、DOE3.5%だと既に増配余力なさそうに見えますが、そこは機動的な自社株買いを行う事で株数を減少させて「1株当たりの株主資本」を増加させていくという感じでしょうか。
いずれにしても安定的な増配を中期経営計画に掲げてくれており、実際に12期連続増配を行ってくれているので今後の増配にも期待できる株主想いの会社だと思います。
また、今の水準でも総合利回りは4.4%近くあるので個人的に悪くない水準かなと思います。過去5年のPER・PBRから見ると現在株価は概ねフェアバリューですね。
株主優待に関しても200株保有する事でカタログギフトが「3000円→4000円(1年以上)→5000円(3年以上)」と長期で持つ程利回りがアップしていくので長く楽しみながら保有できそうですね。
一番利回りが高い200株の長期総合利回りに換算すると総合利回りは4.9%まで上昇します。業績とEPSの動向を注視しながらPBR1倍割れ改善の動きと13期目の増配に期待しつつ、ゆるりと長期保有していきたいと思っています。
【4503】アステラス製薬
アステラス製薬は新薬に特化した、国内3位の大手製薬会社です。また、グローバル製薬企業としてスペシャリティケア領域(整形・腎・泌尿器・糖尿病・循環器・消化器)、固形がん領域、血液がん領域、関節リウマチ領域の医療用医薬品の研究開発・製造販売。泌尿器・過活動膀胱市場の世界最大手の会社でもあります。
現在、アステラスの収益を大きく支えているのが、前立腺がん治療薬の「イクスタンジ」です。 2023年3月期は約6600億円を売り上げ、全社売上高の約4割を稼ぐ主力ですね。 しかしながら2027年に特許切れを控えており、大黒柱を失うことで収益の急減が予想されることを嫌気されて株価が下落を続けています。「イクスタンジ」に代わる次の主力がそれまで育つかが肝になってきますね。
会社の発表によるとパドセブ(抗がん剤)、アイザーヴェイ(加齢黄班変性治療薬)は順調、VEOZAH(更年期障害薬)は思わしくない進捗と言う感じです。
なお、医薬品セクターと言えば、「株式投資の未来」に代表される歴史的に利益の高かったセクターであり、PFの割合も大きくなかったことから配当利回りも過去最高水準となっている今が「ピンチはチャンス」ということで単元化までこつこつ買い増しを継続しました。
そんなアステラス製薬の指標を「株の健康診断書」で見てみましょう。
EPSは2020年以降減少傾向であり、EPSの回復が望まれます。2024年は下方修正によりかなり厳しい数値になっています。今後の成長に期待したいですね。
株主還元に関しては「配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めるとともに、自己株式取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率と還元水準の向上を図っていきます。」とあり、25期非減配、12期連続増配の実績からも株主還元を意識してくれている会社と感じることができますね。配当利回りも4.2%程度確保できるので勿論リスク込みの利回りになりますが配当実績で考えると破格の水準ですね。
また過去5年のPERから見ると現在株価は割高水準、PBRから見ると割安水準と言えそうですね。なお、ミックス係数は99.42倍と超割高な水準です。
今月の投資状況
3月はこの1カ月で日経平均は「39166円→40369円」と3月の権利落ちを挟んだにもかかわらず1200円以上上昇しています。3月22日には「40888円」と「41000円」に迫る局面もありましたね。「節分天井、彼岸底」というアノマリー通りにはならなかった1カ月でした。また不動産株の上昇が目覚ましく、権利落ちを挟んでも上昇している銘柄が散見されました。権利落ちの買い場を睨んでいましたが訪れることはなかったですね。
昨年1年は「新NISAまでにどれだけ相対的に割安な監視銘柄を仕込めるか」というところを自分の中の勝負としていましたが、現時点で判断すると「功を奏した」結果となっています。この3年半、節約に節約を重ね、配当の積み上げを最優先に全力で走り抜けてきたので、税引き後の配当は45.2万円、株主優待と合わせた総不労所得は60万円を超える水準となり、遂に1つの節目である「月5万円の不労所得」に到達いたしました。
配当に関しては非減配・増配傾向の銘柄を中心に、株主優待は長期保有要件があり長く持つほど優待利回りが上がっていく銘柄を中止に集めたことが功を奏していると言えそうです。
ここまで長かった。(頑張った!)
全体的に割安な銘柄は少なくなってきているものの、現在PBRが1倍を割れている上場企業はますますPBRの改善に向けて動かざるを得ない状況になったと考えています。実際にとんでもない株主優待や増配によって大きく株価を上昇させている銘柄もありますね。大型株の上昇ほど中小型株は恩恵を受けていないように見えるので、着実に成長していることが前提にはなりますが、今のうちに「どれだけ多くの財務良好なPBR1倍割れの優良企業を割安なタイミングでPFに組み込めるか」という戦略も引き続きある程度機能しそうな気がします。
「新NISA」の成長投資枠も併用して1株投資は継続しています。個人的な新NISA戦略や、新NISAで買い増したいと思っている銘柄に関しては、別記事にまとめているのでご参考になるようであれば併せてご確認ください。
なお、直近の日経平均は高値圏で推移しており、監視銘柄の割安だった増配、高配当、優待株もじりじりと底値を切り上げて上昇している状態で買い辛く、ここで思い切って余剰資金をフル出動しようものなら「焦って買っても良いことはない」という言葉の通りになりかねないので、余剰資金とのバランスを考えつつ基本は1株単位で粛々と資産を積み上げていきたいと考えています。何事もバッファは大切ですね。
勿論突如として有事の事態が起こり、コロナショック以来の暴落が訪れる未来もあるかもしれません。そういった事態が訪れた際にきちんと買い向かえるよう余剰資金をしっかり確保しながら、チャンスが来るまでは相対的に割安な銘柄を1株単位からこつこつ買い進めるというのが先月同様、今のところの丁度いい温度感なのかもしれませんね。
1株投資状況と気になる銘柄
1株投資については、主に優待銘柄は特定口座で、上記で挙げたより厳しい基準で選抜した銘柄に関してはNISAの成長投資枠で投資を行っています。
直近リスト内で購入した銘柄は主に「アステラス製薬」になります。アステラス製薬も単元化する事ができたので概ね様子を見ている状況ですね。(取得単価:1717円・100株)
特定口座では最近はミルボンを購入しています。化学セクターの下落が顕著で中でもシャンプーが好みのミルボンは「長期増配傾向の優待株」として保有しておきたいという気持ちがあります。なお、奥さんもミルボンのシャンプーが好きなので夫婦で長く保有するメリットが大きいかなと思います。指標面は過去5年で底値水準、長期総合利回りも4.6%を超えてきているので悪くないかなと思い1株ずつ集めていますね。
引き続きバリュエーションと取得単価ベースの利回りや価格を気にしながら配当を少しずつ増やしていけるようゆっくり集めていきたいと思います。
今月の配当増減状況
新コーナーです(笑)2024年より実験的に持ち株の増配によってどれだけ配当が増えるのかログを残してみたいと思います。
今月は日本取引所Gや沖縄セルラー、積水ハウスの増配により配当が「12,196円」増加しました。この金額はとても大きく、仮に同等の配当を新規投資によって得ようとすると元手は「約30.5万円」必要となります。(利回り4%想定)
次に大きく動くとするなら4-5月の本決算を中心とした決算祭「春の陣」ですね。引き続き持ち株の増配発表が来るのを楽しみに決算を見守っていきたいと思います。
「今年の目標」の達成状況
最後に「今年の目標」とその達成状況です。
・月平均の配当4.5万円+優待1.2万円→月平均の配当3.75万円+優待1.3万円
・現金余力1.5倍を目指す→1.1倍
・日々を楽しみながら「家計三分の計」を継続→〇
・普通の会社員でもできた再現性の高い「節約・貯蓄・投資」方法を模索し、資産形成の一助となれるよう引き続き精進する→〇
・配当性向5%から段階的に家族還元を強化→〇
引き続き2024年12月に向けて目標達成できるように頑張ります。
まとめ
毎月記録を残しておくことで、配当の積み上げの記録や振り返るを行うことができますね。
また未経験の方には敷居の高い株式投資も現在では1株から投資することができ、1株からでも「配当」や「優待」を得ることもできるので業績が好調な会社の株価が環境要因で下落している時に少しずつ購入することで負けにくい投資が行えると思います。
今やNTTも1株「170円台」とエナドリ感覚で自販機で買えてしまう時代です。(←違うw)
「配当」を積み上げていくことにより最初は少額の「配当金」であっても継続していくことで少しずつ「電気代」や「ガス代」、「携帯代」などの固定費を賄えるようになったり、新たな銘柄を購入する資金に充てることもできるようになります。
ちなみに自分が投資を開始した最初の年、2020年の年間配当は「3,500円」でした。
月額平均に換算すると「月300円」です。
それでもこつこつ投資を続けた結果、3年6カ月たった2024年3月末現時点で月額平均配当は「月3.6万円」、年間の税引き後配当は「45.2万円」まで増加しました。株主優待も含めると年間の税引き後の不労所得は「約61万円」の規模となります。この金額の不労所得を得られている状況は平均年収以下のサラリーマンの自分にとっては大変ありがたく、雪玉を転がすように少しずつ不労所得が大きな規模になってきたなーと感じています。
時間を味方につけて優良銘柄の株をこつこつ買って積み上げていくことで「インカムゲイン」が着実に増えていくようになると思います。この手法は同じように少しずつ積み上げていけば誰でも実現できる「再現性」の高い方法と考えています。
なお、資産形成の過程がないと説得力もないかと思いますので、本当に再現性が高い方法なのか今の立ち位置で実験しながら発信中でありますが、現時点では少しずつ、着実に配当収入は増えているという実感です。引き続き再現性の高い「一般解」の投資方法か身をもって証明するために引き続きこつこつ投資を継続していきたいと思います。
今回もかなり盛り沢山になってしましたが、今回の記事が「日本株の株式投資」に興味のある方々の参考や一助になれば嬉しいです。
以上、今回は「【今月の配当受取状況】2024年-3月-」という記事でした。みなさまの「投資」の参考になれば幸いです。